ボランティアの心を育てる
- 公開日
- 2011/07/29
- 更新日
- 2011/07/29
校長メッセージ
「ボランティアの心を育てる」
平成23年7月学校通信「ひまわり」特別号 校長巻頭言
「被災した中学生のために何かできることをしたい。」
五月三十日の生徒総会の場で生徒から提案された意見です。
生徒会役員はすぐに、この意見の実現を目指して行動を起こしました。震災で不自由な学校生活を送っている宮城県亘理町立荒浜中学校へ支援の申し出の手紙を送ったり、街頭等で集めた義援金を送金したりしました。
また、成中が育てているひまわりと同じひまわりの種も贈りました。これは、被災地にひまわりの花を咲かせ、元気になってもらおうと願ってのことです。
生徒会役員の取組の他、生徒は、本年度ボランティア活動に活発に取り組んでいます。「地域をきれいに」の合言葉のもと、福祉委員会が地域施設の清掃活動を全校に呼びかけ、全校生徒の七十%にあたる五百名が集まり、生徒は地域清掃に取り組みました。
「地域へ花を」の合言葉のもと、園芸委員会の生徒は自分たちが育てたひまわりを地域施設に届け、飾ってもらいました。毎登下校時に、二十名の生徒が成岩駅のひまわりに水をやっています。
「地域へあいさつを」の合言葉のもと、生活委員会が全校生徒に街頭あいさつボランティアの生徒を募っています。毎月十日に成岩駅や交差点にあいさつボランティアの生徒が立ち、地域の方とあいさつを交わしています。
このように、生徒は、地域へ、そして震災の地へボランティアの心を届けています。
私は、本校に赴任し、成岩地域は学校と地域の結びつきが深く、ボランティア活動が根付いていると感じました。この地域性を大切にした学校づくりを進めたいと考え、これまでボランティア活動を学校の重点取組に位置づけ、生徒へ働きかけてきました。
今、生徒会活動を中心に、ボランティアが活発になってきました。特に、地域へボランティア活動をする生徒が増えています。地域へボランティア活動をすることで、生徒は地域の一員という自覚をもち、地域に貢献する気持ちを育てます。そんな生徒が大人になれば、成岩はさらに地域と学校を大切にする街になります。今後も生徒にボランティアの心を育てていきます。