学校日記

9月12日 月曜集会講話「震災の地に咲いたひまわりの花」

公開日
2011/09/12
更新日
2011/09/13

校長メッセージ

 今日は皆さんに、すてきな報告があります。今日は、スライドを使って写真を写しながら話しをします。

 3月11日の東日本大震災から、半年がたちました。本校は、震災を受けた宮城県亘理町荒浜中学校を励ます取組をしていますね。今日も義援金募金をしてくれた生徒がいます。

 スライドに映っている写真は、ちょうど、半年前荒浜中学校の様子です。写真は荒浜中学校のホームページに掲載されている写真です。手前に門がみえますね。門からみえる景色は、大津波がおそった後の様子です。がれき、船がながされています。

 次の写真は、3月16日の荒浜中学校の周りのようすです。海水がひいたあと、がれきの山の中に、荒浜中学校が立っています。

 皆さんは、5月の生徒総会で、震災を受けた中学校をはげまそうという意見がでました。すばらしい意見をだしてくれました。生徒会執行部はすぐに行動し、被害の大きかった荒浜中学校をはげまそうと、生徒会長が手紙を書いておくりました。皆さんは義援金に協力し、6月、7月、9月と3回義援金を集め、荒浜中学校へお金を送っています。また、ヒマワリの種も送りました。種は、昨年のヒマワリロードで取れた種です。6月15日に郵送で送りました。

 成中から贈ったひまわりの種は、どうなったのでしょうか。

 荒浜中学校生徒会は、復旧工事をしている荒浜中学校の校庭に種を植えてくれました。7月始め、写真のように芽がでました。被災を受けた土地で、ひまわりの命が芽吹きました。

 7月13日、荒浜中学校ホームページに「愛知県の半田市立成岩中学校から頂いたひまわりを校庭に植えました。グングン育ってきています」と書かれています。写真のように、たくさんのひまわりが育っています。
             
 8月始め、荒浜中学校生徒会長から、ひまわりの種を贈ってくれたお礼の手紙が届きました。手紙の中には、現在のつらい心境が書かれていました。後で、生徒会長から読んで紹介してもらいます。
           
 8月25日、荒浜中学校のホームページに「ひまわり咲いてきました!」と喜びのメッセージが書かれていました。8月後半になって、写真のように、花が咲きはじめました。このメッセージは皆さんに向けてのものです。

 ちょうど、ひまわりの花が咲き始めた頃、荒浜中学校では、復旧が進みました。写真のように、校庭にあったがれきは取り除かれました。 教室の整備も進みました。


 9月7日、先週のことです。荒浜中学校のホームページに「ひまわり咲きました」とメッセージが書かれていました。校舎前に、写真のように、いっぱいひまわりの花が咲いています。校舎もだんだんと復旧が進んでいます。

 皆さんがおくってくれたひまわりの種から育ったひまわりは、荒浜中学校にとって、復旧復興のシンボルとなっています。荒浜中学校のホームページには「ヒマワリが咲いて、やっぱりいいですね。元気ができます」と書いてあります。みなさんが育てたひまわりからとれた種、その種から育ったひまわりが荒浜中学校の生徒や先生方に元気を与えました。
           
 7月終わり、本校では写真のように、800本のひまわりが咲き、ヒマワリロードができました。荒浜中学校でもたくさんのひまわりが今、咲いています。どちらもひまわりも昨年のヒマワリロードで育ったひまわりの種が育ったもの。成中のヒマワリロードと荒浜中学校のひまわりは、いわば兄弟です。成岩中学校と荒浜中学校は距離は遠い、しかし、ひまわりで通じ合っています。

 さて、皆さんは、東日本大震災の衝撃は、時とともにだんだんと薄れてきたのではないでしょうか。しかし、今だに、荒浜中学校の生徒は校舎がなく、不自由な生活を送っています。失った友達や家族は帰ってきません。私たちは震災にあった人達の事を忘れてはいけないし、震災に遭った人達の苦労やつらい気持ちを想像しなくてはいけないと思います。そういう心を持ち続けてほしいと思います。そういう気持ちをもっていれば、人のために何か行動できる人になれると思います。

9月12日 月曜集会 校長講話
  

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