学校日記

平成21年度始業式校長式辞

公開日
2009/06/19
更新日
2009/06/19

校長メッセージ

 WBC、ワールドベースボールクラッシクで日本チームが優勝したことは記憶に新しく、日本中が優勝に沸きかえりましたね。特に、韓国との決勝戦は緊迫の試合で手に汗をにぎりました。皆さんの中にもテレビやニュースで決勝戦の様子も見た人もいると思います。私も、決勝戦をテレビでみていました。

 同点で迎えた延長10回の表、ランナーが二人でた場面で、バッターはイチロー。イチローがヒットをうてば、勝ち越しという最高の場面、その場面をテレビで見た人も多いと思います。「ヒットを打ってくれ」とテレビをみていた日本の誰もがそう思ったにちがいありません。
 バッターボックスに入るイチローの頭によぎったものは何だったのでしょう。想像してみたことがありますか。イチローはそれまでの試合でなかなかヒットが打てず、マスコミやインターネットの掲示板から「日本チームのお荷物」と非難されていました。
「もしここで打てば、俺はヒーローになる」「ここで打てなければますますマスコミから叩かれてしまう」「敬遠してくれたらこの重圧から解放される」そんなことがきっと頭をよぎったのではないでしょうか。バットを握る手は汗でびっしょりだったのではないでしょうか。

 私はイチローの頭の中を想像しながら、彼のバッターイチローを見ていました。イチローはフォアボールを期待するとなく、フルスイングしていました。その姿をみたとき、私はヒットがでる、そんな予感がしました。イチローは粘ったあげく、決勝のヒットをうちました。

 人から、周りからなんと言われようとも、自分を信じてフルスイングしたイチロー。
 試合後、「野球の神様が降りてきた」というイチローの言葉は、それは神様がヒットを打たせてくれたという奇跡ではなく、自分がヒットを打てる場面を神様が与えてくれたという意味なのだと思います。自分を信じてバッターを振ったイチローのすごさを感じました。その自信は普段からの努力が培ったものなのでしょう。

 さて、平成21年度1学期の始業式、今日から、新しい学期のスタートです。自分を信じて、新しい気持ちで今日から学校生活を送ってください。自分を信じて、前向きに努力すればイチローの談話のように「神様が降りてくる」そう信じて、明日からの自分づくりに挑戦してください。
 そして、1年生から3年生735名、教職員50名で力を合わせて、成岩中学校の伝統を守り、成岩中学校が今以上に素晴らしい学校となるよう頑張りましょう。
以上で話を終わります。

                   平成21年4月7日 1学期始業式にて