寂寥(せきりょう)の感
- 公開日
- 2026/10/27
- 更新日
- 2026/10/27
Daily半中
3年生の国語は古典「奥の細道」をはなれ、情景描写の傑作、魯迅(ろじん)の「故郷」にはいりました。
魯迅の「故郷」は、1960年代以降、中学3年生の国語教材として広く扱われるようになり、1975年以降は、中学校3年生の国語教科書全社すべてに掲載採用されている中3国語の定番教材なんです。ですから、新美南吉さんの「ごんぎつね」同様、だれもが一度は出会う作品というわけです。
「故郷」は、お話の舞台が昔の中国であることや、独特な難しい言葉が多く使われていることで、なかなかお話の全体像をつかむのが難しい作品なんだよね~。
正体のわからない小動物もでてくるので、それに惑わされずに読み解く必要があるんだよ。
物語の作者である魯迅が語り手となる「私」。その「私」が、20年ぶりに故郷に帰り、時代の変化や人間の変容に、もの寂しく心細い気持ち「寂寥(せきりょう)の感」を抱くという内容なので、初読してみて、読んだあとの「なんとも言えない気持ち」がただようのが、この作品の情景描写の強さと言えるんだろうね。
人間関係をその変化を「相関図」にすることで、お話の全体像をつかむ大事な「アイテム」となりそうだね。
「故郷」の舞台は、1920年ごろで、「辛亥革命」が起きたあとの中国というお話の舞台である当時の中国の時代背景を知ることで、「故郷」を理解する手助けになるかもしれんね。しっかり名作を読み込んでいこう、がんばれ、3年生!
わたしも中学生時代に、この「故郷」を読んだことがありますよ。
けど、覚えているのは「ヤンおばさん」です。
「ヤンおばさん」、昔は「豆腐屋小町」と呼ばれていたほどの美女だったのに、魯迅が故郷に帰って来たときには、口が悪くなり、村のすさんだ様子を象徴する人となっていたという、当時の中学生には大変ショッキングな出来事だったからです。