式辞

　校門の桜はまさに満開、今日のよき日に成岩中学校第６４回入学式を挙行するにあたり、お忙しいなか、北村教育委員様を始め、多くの来賓の皆様のご臨席を賜り、盛大に入学式を挙行できますことは、誠に喜ばしく、心からお礼申しあげます。

　保護者の皆様、お子様の入学まことにおめでとうございます。本校職員一同、本日、お子様を確かにお預かりいたしました。今日から３年間、一丸となって、お子様のよりよい成長のため全力で努力する覚悟でございます。今後も、深いご理解とご支援をいただきますようお願いを申しあげます。
　
　さて、新入生の皆さん、本日ここに、２４８名の皆さんの入学を認定します。皆さんの入学を心から歓迎いたします。
　皆さんは、今日から成岩中学校の生徒になりました。成岩中学校では、３年間かけ、皆さん一人一人が社会にでても通用するよう、自立した人間になるよう導いていきます。

　自立するとは、自分で考え、正しく判断し、自分の力で行動し、自分の行動に責任をもつことができるようになることです。皆さんは自立をめざし、中学校でいろいろな活動に夢中になって取り組み、頭と体、そして心を、バランスよく伸ばしてください。

　頭とは勉強のことです。授業内容はだんだんむずかしくなりますが、自分で目標をもって、計画を立て自主的に勉強する態度を身につけてください。

　体とは体力です。病気をしない体、少々のことではへこたれない体を鍛え、集中力や精神力も身につけましょう。部活動は体や精神力を鍛えるよい活動です。また、部活動を通してチームワークや先輩後輩の関係も学びましょう。

　心も育ててください。中学校時代は一生の友をつくるよい時期です。多くの友達に囲まれ、楽しい学校生活を送りましょう。悩みを相談し、支え合える親友と呼べる大切な友もつくってください。

　心を育てる取組として、成中は、伝統的にあいさつ運動と花を育てる取組に力をいれています。「花とあいさつ」をスローガンにして全校生徒と職員で取り組んでいます。あいさつを交わすことで、１日を楽しく、やる気を起こす原動力になります。あいさつで相手を快い気持ちにすることもできます。あいさつが元気よくできる生徒になってください。
　
　花を育てる取組では、生徒は学校を花で一杯にしようと取り組んでいます。今日の入学式の式場にかざられている花は２年生３年生の先輩達が種をまいて育てたものです。
　また、国道沿いの歩道には黄色いパンジーが一列に咲いています。また、小さな白い花も咲いています。これも２年生３年生が卒業式と入学式のために学校を飾ろうと一人一苗植えたものです。新入生の皆さんも、花を大切に育てて、明るく美しい学校にするとともに、命を大切にする心や思いやりの心を育ててくだい。

　最後になりますが、成中のシンボルの花を紹介します。成中のシンボルの花はひまわりです。ひまわりは夏の日差しの中、太陽を向いて大輪の花をさかせます。その様子は、目標に向かって元気いっぱいに活動し、どんどん自分を成長させていく成中生にぴったりです。今日からみなさんは成中生です。一人一人がそれぞれにひまわりのように育って下さい。
　２４８人のひまわりが大きな花を咲かせることを心から期待して、式辞といたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成二十二年四月七日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　半田市立成岩中学校長　鈴木　正則