学校日記

「松井選手の人柄に学ぶ」1月25日朝会講話

公開日
2010/01/25
更新日
2010/01/29

校長メッセージ

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 55という数字から何を連想しますか。
 背番号55といえば、松井秀喜選手ですね。巨人時代からゴジラの愛称で知られており、巨人からニューヨークヤンキースに移籍して活躍し、昨年のワールドシリーズで最優秀選手となった名選手です。松井選手は巨人時代も日本シリーズで最優秀選手を受賞しており、日本とアメリカの両方で最優秀選手となったはじめての選手です。巨人時代にはホームラン王3回もとるすごいバッターです。

 松井選手は私が尊敬している人物の一人です。今日は松井選手の野球の活躍ではなく、生き方に関わるエピソードを紹介します。松井選手のエピソードは道徳の授業で知っている人もいるかもしれませんね。

 尊敬しているところは、松井選手が「決して人の悪口はいわない」ところです。人の悪口を言わないことを自分の信条としているそうです。松井選手が悪口を言わないと言うことを野球番組のアナウンサーが言っていました。また、そのアナウンサーは、松井選手はファンからサインを頼まれると断らず、新聞やテレビの記者への対応も丁寧だと言っていました。

 私は、松井選手は高校時代から10年に一人の逸材と野球の天才としてもてはやされ、人気球団の巨人に入団し、すぐに試合にでて活躍し、若いのに高額な収入を得ているので、スター気取りで人を見下していると思っていました。しかし、「人の悪口をいわない」ということを聞いて感心してしまいました。

 人の悪口はついつい言ってしまうことがありますね。でも、人の悪口を言ってしまった気持ちを振り返ってみると、何か後味の悪いいやな気持ちが残りませんか。また、人が悪口を言っているのを見たり聞いたりすると嫌な気持ちなりませんか。もし、友達が10人いたら、悪口を言っているあなたの悪口を10人の友達がいっているかもしれません。悪口を言わなかったら、10人の友達はあなたが悪口を言わないいい人だというと思います。

 松井選手が悪口を言わないようになったのは中学校2年生の時からだそうです。悪口を言っているのを父親に注意されてから、悪口を言わないようにしているのだそうです。人からの注意を素直に聞き入れて自分を直そうとしたのです。

 また、松井選手は、野球用具をとても大事に扱っていているそうです。特にグラブは野球を始めたときから、毎日ずっと磨いているそうです。松井選手は「一本のバット、一つのグラブは、いろいろな人の苦労によって出来上がっている」と言っています。松井選手は、用具作りに携わった人々への感謝の気持ちを常にもっているそうです。

 人の悪口を言わない、人に感謝する心をもっている、そして、自分のやりたい道、野球に打ち込み世界のスター選手になった松井選手、とてもすてきな生き方をしていると思いませんか。見習いたいですね。
                        1月25日(月)全校朝会にて